この阿弥陀如来坐像は源長寺の本尊で、木造(榧材か)寄木造りで、像高88.5㎝、定朝様式を忠実に受け継いでいます。背面中央に「聖蓮社冏誉蘆含和尚」の朱字銘が認められます。冏誉蘆含は、源長寺六世天冏の弟子、寛文13年(1673)に21歳で入寂しており、相当身分の高い人か伊奈氏の一族と推定されます。