室町時代後半に制作された日蓮上人像です。寄木造り、玉眼、彩色が施され、左手に経巻、右手に中啓を持っています。胎内の墨書銘によると、文明8年(1476)に本土寺過去帳(千葉県松戸市)にも名前が見える日栄という僧侶が制作にかかわったと推察されます。