宝暦11年(1761)、前川観音として多くの信仰を集めた観福寺観音堂に川口宿の観音講中によって奉納された絵馬です。歌舞伎十八番の演目「景清」における平景清の牢破りの場面を描いたもので、景清が熱心な観音信仰者であったことに因んで描かれ、絵師は不明ながら年代的にも絵画的にも資料的価値が高い絵馬です。