文化財分類: | 市指定 有形文化財 工芸品 |
員数: | 1基 |
年代: | 江戸時代 |
指定年月日: | 平成28年4月21日 |
所有者: | 川口市 |
所在地: | 本町1-17-1 (文化財センター) |
天水鉢は、江戸時代中期以降、江戸周辺の寺社への主要な奉納・奉献物となり、川口鋳物の特産の一つでありました。
この天保十年天水鉢は、江戸時代末期から明治時代にかけて代々川口鋳物業界をリードしてきた鋳物師・永瀬文左衛門が製作し、防火のために自宅に設置したと伝えられるものです。
この天水鉢は、確認された限りでは川口でおよそ53番目に製作されたもので、市内に現存する完形のものとしては最古です。川口鋳物業の特産であった天水鉢を代表する作品であり、川口鋳物業の歴史を知るうえで貴重です。